2月になり、チョコレート売り場がより一層賑わう季節となりました。
今年も大切なあの人に、大好きな家族に…と考えられていらっしゃる方も多いかと思います。
が、そのチョコレート、本当に選んで大丈夫?
チョコレートは、
カカオポッドという大きな実の中にある、カカオパルプという果肉を発酵させ、カカオ豆を取り出し乾燥させる…というところから工程が始まります。
その元となるカカオ、
一般的には農家さんが自ら値付けして売っているわけではなく、国際金融マーケットで投資家たちによって相場が形成されています。
農家さんが努力して品質を向上させても、価格を上げる流通がありません。
だから、農家さんが収入を増やすには、農地を拡大するか、収穫効率を上げるしかない。
自ずと、農薬や化学肥料に頼ったり、労働者を増やすために子どもたちにも労働を強いることになるわけです。
そうして安く買い取られたカカオで、さらにカカオ以上の添加物を加えて作られたチョコレートが、スーパーやコンビニにならぶ、私たちの子どもが手にしやすい安価なチョコレートです。
チョコレートの安さは、添加物以前に、礫悪な背景が隠れています。
カカオ豆は、焙煎して外側の固い殻を砕いて破り、それを挽いて「カカオニブ」といわれるものになります。
これを油分がでてペースト状になるまでさらに挽いて、お砂糖を加えればチョコレートになります。
シンプルな原料で美味しくするには、やはり原料であるカカオの品質の良し悪しが影響します。
カカオ農家さんに「チョコレート」を知ってもらい、買い手とともに良い品質のカカオ生産を目指す。
カカオの品質をあげようとすれば、自ずと栽培方法も改善されていきます。
オーガニック栽培になれば、農地で働く人の健康被害もなくなり、土地も自然な豊かさを取り戻していきます。
適正な価格で取引されれば、不当な労働もなくなり、子どもたちも教育を受けることができるようになる。
それが、『フェアトレード』です。
先進国の子どもたちが食べるチョコレートを、途上国の子どもたちが作っているなんておかしな話です。
それを推し進めるような買い物はよくない。
日本ではハッピーバレンタイン♡・・・ですが、
チョコを買う時にはその商品の背景をよく想像して選びたいですね。
今年のバレンタインは、
フェアトレード&オーガニックで、乳製品フリーなビーガンチョコレートを
瓶詰にしてプレゼントするのはどうでしょうか?
なんの犠牲もない、みんながハッピーなバレンタインを♡
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